October 19, 2012

■藤岡要氏「アクションの気持ちよさがあるジャッキーの映画に夢中でした」


DSC00060 (2)

藤岡氏が手がける作品

モンスターハンター3G


『スパルタンX』でくり広げられたジャッキーアクションの虜に!

僕は、ディズニーや宮崎駿さんのアニメも大好きなんですが、最初に夢中になったのは、子どものころにテレビで観たカンプー映画、なかでもジャッキー・チェンの映画でした。
『スパルタンX』では、終盤にジャッキーと仲間が、女性を助けるため城に乗り込むのですが、そこでベニー・ユキーデ演じるギャングと1対1で戦うシーンがすごくかっこいいんです。
それ以前のカンフーアクションとは違ってテンポが早く、周囲にあるものを使ったりもして、メリハリや見せかたがすごく気持ちいい。
10分ぐらいのそのシーンを、くり返しくり返し、何度も見ていました。
カンフー映画には、スピード感やCGに頼った派手な作品も多いのですが、”スゴイことをやっていそう”ではあるけれど、アクションの抑揚が把握できない作品は、ぜんぜん楽しくない(苦笑)。
僕は、ゲームを作るときに、ボタンを”押した”という感覚に応じてキャラクターがリアクションをする、ということを大事にしています。
プレイヤーが自分で何をやっているかを把握できて、そのうえでアクションが気持ちいいものを目指しているんです。それは、『スパルタンX』などで見た、ジャッキーアクションの気持ちよさに影響を受けているのかもしれません。

スハ?ルタンX [Blu-ray]
スハ?ルタンX [Blu-ray]



年齢や経掛こよって理解が深まっていく『ゲド戦記』

僕はどちらかというと、「ジョジョの奇妙な冒険」などマンガが好きで、活字にはあまりなじみがありません。
でも、30歳を過ぎたころに「活字ってええな」と思う時期があって。
河合隼雄さんの本で紹介されていたのをきっかけに読み始めたのが、『ゲド戦記』でした。
これはゲドという魔法使いの物語で、外伝も含むと6巻まであり、1巻では彼の幼少期からの話を、2巻では青年期、
3巻で中年期‥…・と、時が流れていきます。
この作品は、魔法使いのディティールなど世界観の緻密さがすごいんですよ。
3巻ではゲドが大魔法使いになっていて、世界の均衡を保つために、おいそれとは魔法を使いません。
ゲドについていく若者は、そんなゲドのことを理解しようとするもののできずに苦しむのですが、
苦難を乗り越えるうちに、少しずつ理解が深まっていく。
「MH」で自分がディレクターとしてチームをまとめる立場を経験した後に読んだからか、そんな彼らの関係性に妙に共感しました。きっと、子どものころに読んでいたら、1巻や2巻のほうが派手で楽しいやろな(笑)。
じつは、4巻はさらに渋くなっているので、いまはまだ共感できないかなと思つて、大切にとっておいてあるんです。
50歳ぐらいになったら読もうかと(笑)。

ゲド戦記 全6冊セット (ソフトカバー版)
ゲド戦記 全6冊セット (ソフトカバー版)
影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)
影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)



遡るとカプコン入社のキッカケだった『ロックマン2』

中学生か、高校に上がったころは、絵を描く職業に就けたらいいなと漠然と思つていました。
そんなときに、お店でジャケ買いしたのが『ロックマン2』。
横スクロールのアクションで、すごく難度が高いというのは有名ですよね(笑)。
どういう順番でステージを攻略していくか、工夫するのが楽しくて。
ゲームができるのは1日1時間だったので、攻略ルートを決めて、時間内でパーツとクリアーするというのが日課になっていました。
それと、当時のゲームはハイスコアを競うものが主流だったなか、スコア自体がない、というのが衝撃でした。
しばらく操作しないと、ロックマンがまばたきをするのも、そんなギミックを見たことがなかったので「ロックマンかわいいやん」と驚いたり(笑)。
このゲームでカプコンという会社を意識して、のちにゲームセンターで『ストリートファイター』や『ファイナルファイト』などのゲームにハマっていったように思います。
その意味では、『ロックマン2』が、入社のきっかけだったのかもしれないですね。

ロックマン2
ロックマン2
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎




※週刊ファミ通 2012年6月14日号より

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔